気候変動に適応した調和型都市圏水利用システム

入力データについて

W4Sでシナリオを生成するためには、以下の4つのExcelファイル（xlsx形式）が必要です。

4つのファイルを指定されたフォルダ（操作マニュアル参照）に置いてソフトウェアを起動すると、それらのデータが自動的に読み込まれます。

サンプルデータ

S県の一部（市町村数：20、浄水処理施設数：5、下水処理施設数：10）を対象とした入力データのサンプルです。

通常版

拡張版

原単位

処理施設や管路の運用・建設などの費用や、それに伴う環境影響を計算するための係数です。W4Sと一緒にダウンロードされるファイルに入力された、デフォルトデータの使用を推奨します。

分類	項目	部門	段階	単位	範囲1	シート名
原単位	処理能力上限	浄水処理		［百万m³/日］		DB C
		下水処理		［百万m³/日］
		再生処理		［百万m³/日］
		浄化槽		［百万m³/日］	≧0
		サテライト処理		［百万m³/日］	≧0
		雨水利用		［百万m³/日］	≧0
	処理量区分点	浄水処理		［百万m³/年］	≧0	DB σ
		下水処理		［百万m³/年］	≧0
		再生処理		［百万m³/年］	≧0
		浄化槽		［百万m³/年］	≧0
		サテライト処理		［百万m³/年］	≧0
		雨水利用		［百万m³/年］	≧0
	投入量/排出量	浄水処理	運用	［*/m³］	≧0	DB Xp
		送水（距離）		［*/km/m³］	≧0	DB X
		送水（標高）		［*/m/m³］	≧0	DB X
		下水処理		［*/m³］	≧0	DB XQ
		下水輸送		［*/m/m³］	≧0	DB X
		再生処理		［*/m³］	≧0	DB XR
		浄化槽		［*/m³］	≧0	DB XNS
		サテライト処理		［*/m³］	≧0	DB XST
		雨水利用		［*/m³］	≧0	DB XRU
		浄水処理	建設	［*/(m³/日)］	≧0	DB XC_p
		送水		［*/km/(m³/年)］	≧0	DB X
		下水処理		［*/(m³/日)］	≧0	DB XC_Q
		下水輸送		［*/km/(m³/年)］	≧0	DB X
		再生処理		［*/(m³/日)］	≧0	DB XC_R
		浄化槽		［*/(m³/日)］	≧0	DB XC_NS
		サテライト処理		［*/(m³/日)］	≧0	DB XC_ST
		雨水利用		［*/(m³/日)］	≧0	DB XC_RU
	費用関数区分点	浄水処理	運用	［十億円/年］	≧0	DB σp
		下水処理		［十億円/年］	≧0	DB σQ
		再生処理		［十億円/年］	≧0	DB σR
		浄化槽		［十億円/年］	≧0	DB σNS
		サテライト処理		［十億円/年］	≧0	DB σST
		雨水利用		［十億円/年］	≧0	DB σRU
	ライフサイクル負荷原単位			［kg/*］	≧0	DB XE
	脱水汚泥処理負荷原単位	下水処理		［kg/kg］	≧0	DB E
		浄化槽		［kg/kg］	≧0	DB E_NS
		サテライト処理		［kg/kg］	≧0	DB E_ST
	処理施設/管路耐用年数	浄水処理		［年］	＞0	DB Z
		送水		［年］	＞0
		下水・再生処理		［年］	＞0
		下水輸送		［年］	＞0
		配水		［年］	＞0
		浄化槽		［年］	＞0
		サテライト処理		［年］	＞0
		雨水利用		［年］	＞0
	処理能力余裕率	浄水処理		[-]	≧1	DB λ
		下水処理		[-]	≧1
		再生処理		[-]	≧1
		浄化槽		[-]	≧1
		サテライト処理		[-]	≧1
		雨水利用		[-]	≧1

通常版および拡張版に含まれる要素・評価項目

拡張版のみに含まれる要素・評価項目

原単位 | 重み付け係数 | 設計変数 | 前提条件

重み付け係数

評価項目間の重みを表します。どのような評価項目を重視したシナリオを生成したいか考えて、ユーザーが入力する必要があります。

分類	項目	範囲1	範囲2	シート名
重み付け係数	事業費用	≧0	≦1	乱数 W
	地球温暖化	≧0	≦1	乱数 W
	酸性化	≧0	≦1	乱数 W
	富栄養化	≧0	≦1	乱数 W
	化石資源消費	≧0	≦1	乱数 W
	鉱物資源消費	≧0	≦1	乱数 W
	水資源消費	≧0	≦1	乱数 W
	表流水取水	≧0	≦1	乱数 W
	地下水取水	≧0	≦1	乱数 W
	地下水源浄水	≧0	≦1	乱数 W
	高度浄水	≧0	≦1	乱数 W
	有機汚濁負荷	≧0	≦1	乱数 W
	窒素・リン汚濁負荷	≧0	≦1	乱数 W
	再生水親水利用	≧0	≦1	乱数 W
	雨水利用量	≧0	≦1	乱数 W
	浄水施設変数	≧0	≦1	乱数 W

通常版および拡張版に含まれる要素・評価項目

拡張版のみに含まれる要素・評価項目

原単位 | 重み付け係数 | 設計変数 | 前提条件

設計変数

水利用システムを構成する要素のうち、水源別の取水量、施設ごとの処理能力や処理方式など、シナリオの設計対象となる要素です。値を固定したい要素がある（例えば、ある施設の処理能力を固定したい）場合は、ユーザーが入力することができます。

分類	項目	部門	段階	単位	範囲1	範囲2	シート名
設計変数	地下水取水量			［百万m³/年］	≧0		入出力 J
	表流水源高度浄水量			［百万m³/年］	≧0		入出力 J
	雨水利用率			［%］	≧0	≦100	入出力 I
	雨水利用合計処理量			［百万m³/年］	≧0		入出力 I
	再生対象下水処理量		方式別	［百万m³/年］	≧0		入出力 K
	浄化槽下水処理量		方式別	［百万m³/年］	≧0		入出力 K_NS
	サテライト再生対象下水処理量		方式別	［百万m³/年］	≧0		入出力 K_ST
制御変数	地下水利用率			［%］	≧0	≦100	入出力 J
	処理能力	浄水処理		［百万m³/日］	≧0		入出力 J
		下水処理		［百万m³/日］	≧0		入出力 K
		再生処理		［百万m³/日］	≧0		入出力 K
		浄化槽		［百万m³/日］	≧0		入出力 K_NS
		サテライト処理		［百万m³/日］	≧0		入出力 K_ST
		雨水利用		［百万m³/日］	≧0		入出力 I

通常版および拡張版に含まれる要素・評価項目

拡張版のみに含まれる要素・評価項目

原単位 | 重み付け係数 | 設計変数 | 前提条件

＊雨水利用およびサテライト処理に関する設計変数の入力については、下記の注意をご参照ください。

雨水利用及びサテライト処理を評価する際の諸注意

雨水利用およびサテライト処理を考慮する場合には、それぞれの上水代替率の目標を設定する必要があります。

また、それらの目標率が用途別の水利用の割合と整合的であることを確認する必要があります。

まず、設計変数ファイル（xlsm形式）に上水代替率の目標値を入力してください。次に、ソフトウェアを起動した後、設計変数ファイルとして「設計変数.xlsm」を読み込んでください。

シナリオ生成が完了したら、出力されるサマリーファイルで用途別の水利用割合との整合性を確認することができます。

詳細については、上記のリンクからダウンロードできるPDFファイル、またはW4Sと一緒にダウンロードされる操作マニュアルをご参照ください。

前提条件

水需要量や水資源の利用可能量、処理するべき下水発生量など、水利用システムが満たさなければいけない条件です。対象とする地域の状況を調査して、ユーザーが入力する必要があります。

分類	項目	部門	段階	単位	範囲1	範囲2	シート名
前提条件	水需要/下水発生市町村						入力 0_I
	処理施設立地市町村	浄水処理					入力 0_J
	処理施設立地市町村	下水・再生処理					入力 0_K
	水需要量			［百万m³/年］	≧0		入力 I
	飲料用水需要割合			［%］	≧0	≦100	入力 I
	風呂用水需要割合			［%］	≧0	≦100	入力 I
	洗濯用水需要割合			［%］	≧0	≦100	入力 I
	雑用水需要割合			［%］	≧0	≦100	入力 I
	トイレ用水需要割合			［%］	≧0	≦100	入力 I
	再生水・雨水利用率上限			［%］	≧0	≦100	入力 I
	市町村コード						入力 I
	表流水利用可能量			［百万m³/年］	≧0		入力 J
	地下水利用可能量			［百万m³/年］	≧0		入力 J
	雨水利用可能量			［百万m³/年］	≧0		入力 I
	流域外導水量			［百万m³/年］	≧0		入力 OB
	市町村-施設距離	浄水処理		［km］	≧0		入力 IJ_p (Ｌ)
	市町村-施設距離	下水・再生処理		［km］	≧0		入力 IK_QR (Ｌ)
	市町村-施設ネット標高差	浄水処理		［m］	≧0		入力 IJ_p (H)
		下水処理		［m］	≧0		入力 IK_Q (H)
		再生処理		［m］	≧0		入力 IK_R (H)
	流域内汚濁負荷係数			［kg/kg］	≧0		入力 ε
	投入量/排出量	配水	運用	［*/m³］	≧0		入力 IX_U
	投入量/排出量	配水	建設	［*/(m³/年)］	≧0		入力 IX_V
	表流水取水費用			［千円/m³］	≧0		入力 J
	地下水取水費用			［千円/m³］	≧0		入力 J
	親水利用可能性			[-]	≧0	≦1	入力 K
	下水道普及率			［%］	≧0	≦100	入力 I
	施設経度（東経）	浄水処理					入力 J
	施設経度（東経）	下水・再生処理					入力 K
	施設緯度（北緯）	浄水処理					入力 J
	施設緯度（北緯）	下水・再生処理					入力 K

通常版および拡張版に含まれる要素・評価項目

拡張版のみに含まれる要素・評価項目

原単位 | 重み付け係数 | 設計変数 | 前提条件