小規模水供給のあり方に関するシンポジウム

 高齢化及び人口減少等により、全国数千の地域において水道及び飲料水供給施設等(以下、水供給システム)を維持することが困難となりつつあります。厚生労働科学研究「小規模水供給システムの安定性及び安全性確保に関する統合的研究」においては、水供給維持困難地域を含む地域において衛生的な水を持続的に供給可能とするための具体的検討を実施すべく、1)水供給システムの最適化による給水の安定性・安全性確保に関する対策、2)既存の水供給システムの維持管理の改善、または、新たな水供給システムにおける安全性確保に関する方策、及び3)各団体の考える課題を共有し、将来的に運営体制の強化等につなげるための検討を行っています。これらの課題に統合的に取り組み、関係者らや住民との連携による維持の可能性も含めた小規模水供給システムの設備や維持管理に関する情報共有の方向性を目指した検討を実施するため、意見交換、情報交換をかねて、以下のようなシンポジウムを開催いたします。小規模水供給システムのあり方にご関心のある方、ぜひご参加ください。シンポジウムの参加費は無料です。

1.日 時    令和元年9月3日(火)13:30~17:30

2.主 催    国立保健医療科学院生活環境研究部

東京大学大学院工学系研究科附属水環境工学研究センター   

共 催  水道産業新聞社

3.場 所    東京大学工学部14号館 141講義室

4.予 定(都合により変更する場合があります)   

13:30~ 趣旨説明(国立保健医療科学院 浅見真理)

13:35~ 小規模水道に関する厚生労働省の検討状況と課題(厚生労働省水道課)   

13:50~ 厚労科研 小規模水供給施設研究班検討状況(国立保健医療科学院 浅見真理)

管路等の維持管理と住民との連携に関する検討(京都大学大学院 伊藤禎彦)

上向式ろ過や消毒剤に関する検討(国立保健医療科学院 島﨑大・浅見真理)

小規模水供給システムに適した紫外線処理(東京大学大学院 小熊久美子)

小規模水供給システムの維持管理と住民協力(鳥取大学大学院 増田貴則)

15:00~ 休憩   

15:10~ 小規模水道の研究(水道技術研究センター)

自治体の取り組み状況(奈良県/静岡市/浜松市/河内長野市)

小規模水道向け配水タンクの試み(積水アクアシステム)/地下水浄化システムの試み(三菱ケミカルアクアソリューションズ)/小規模向け処理システムの試み(メタウォーター)/上向性ろ過池の取り組み(岡田産業)/小規模向け処理システムの試み(大学産業)

16:30~ 討議(特に、効果的な情報共有のあり方、制度的な改善方策、可能であれば今後の研究会として継続について意見交換を行う予定です)   

17:30~19:00 情報交換会(参加費1,000円、講義室前1階ホールにて開催)

 

お申し込み:8月30日(金)までにこちらからお申し込みください。もしくは、水環境工学研究センター事務局

sec-recwet [at ] env.t.u-tokyo.ac.jpまで、①お名前、②ご所属、③メール、④情報交換会の出欠 をメールにてお送りください。

申し込みが定員に達した場合は締め切らせていただきます。