第11回水環境制御研究センターシンポジウム
「膜処理技術による水環境制御」

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開催記録

膜分離技術は様々な分野での適用例が増えてきています。その中でも特に下廃水の処理にかかわる膜分離技術の適用に焦点を当て、最新の研究・開発動向、あらたな技術、今後の課題などを紹介していただき、今後の膜分離技術利用のあり方を探りました。韓国からはMyongji大学Eun Namkung教授をお招きし、韓国における膜分離プロジェクトの紹介をいただきました。下水道事業団の糸川氏からは欧州の下水処理場におけるMBRの実態調査の結果を、旭化成ケミカルズの岡村氏からは、膜メーカーとして各種プラントへの導入事例の紹介をいただきました。また、当センターと研究協力をしている本学環境安全研究センターの山本、Haiからは新規膜分離プロセスの開発についての紹介をさせていただくとともに、膜利用の今後についての論点の提示をさせていただきました。総合討論では、日本、さらには日韓などアジア諸国がこの分野で先導的な役割を果たすべきだとの意見もでるなど、今後のあるべき姿について活発な議論が交わされました。


■期日:2008年12月2日(火)13:30-17:30

■主催:東京大学大学院工学系研究科附属水環境制御研究センター

■会場:東京大学山上会館(文京区本郷7-3-1 本郷キャンパス内、三四郎池隣)

■問合せ先:sec-recwet @env.t.u-tokyo.ac.jp、Tel 03-5841-7445 (栗栖、青木)
      (@マークは小文字に変えてください)

プログラム

13:30-13:40 開会挨拶
大垣眞一郎 水環境制御研究センター長

13:40-14:25 「Current Status and Future of Membrane Process in Korea」(英語講演)
Prof Eun Namkung(Myongji大学環境生命工学科)

14:25-15:00 「欧州における膜分離活性汚泥プロセスの動向」
糸川浩紀氏(日本下水道事業団技術開発部)

15:00-15:35 「アジアにおける膜分離プロセスの導入事例」
岡村大祐氏(旭化成ケミカルズ(株)膜・水処理事業部)

15:35-15:55 休憩 コーヒーブレイク

15:55-16:25 「膜分離活性汚泥法の現在と未来」
山本和夫教授(東京大学環境安全研究センター)

16:25-16:40 「Development of membrane based biological treatment process for textile wastewater」(英語講演)
Faisal Ibney Hai氏(東京大学環境安全研究センター)

16:40-17:20 総合討論
村上孝雄 水環境制御研究センター客員教授・日本下水道事業団技術開発部長