センター概要
パンフレット
(2025年7月版)

年報2023-2024年度版
水環境工学研究センターは、2000年4月に「水環境制御研究センター」として設立以来、持続可能な水環境の実現という社会的課題と期待に応えるため、微生物生態学などの基礎科学と水処理工学などの実学の融合・連携に基づく多様なアプローチで先端的水環境制御技術の開発研究を進めてきました。
2019年7月からは、水質制御技術・素材部門、水システム管理部門、国際水環境部門の3部門体制となり、化学生命工学や社会基盤学、材料科学など、より幅広い分野の学内の水関連研究者と連携しながら研究と教育を推進しているところです。また、2024年3月に設置された国際下水疫学講座では、産学連携による開発技術の社会実装を目指して活動を進めています。さらに、2024年10月には信州大学/東京大学連携分室を設置し、信州大学と連携することで水分野での先鋭的研究の融合を目指しています。
また、アジアを中心に展開している水分野の国際協力、人材育成、国際会議の開催などの活動についても国際的な認知が進んできており、今後も国際的な水環境工学の研究ハブを目指して、研究教育活動を推進してまいります。
今後とも、本センターの活動をご支援賜りますよう、お願い申し上げます。
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- 2025/11/12
[研究業績] 水処理セミナーにて基調講演(片山教授)
片山浩之教授(水質制御技術・素材部門)が水質測定器メーカーであるセントラル科学株式会社主催の 水処理セミナー~ウイルス測定からデジタル最適化まで~(東京・大阪)にて基調講演を行いました。
● 片山浩之 (2025) 水の安全性確保のためのウイルス測定 [基調講演], 水処理セミナー~ウイルス測定からデジタル最適化まで~, セントラル科学株式会社, Nov 11 東京会場/Nov 12 大阪会場.
『水中ウイルスの測定技術は、1990年代にPCR法が導入されて以降、定量性の確保に向けた技術的な改良が進み、目覚ましい進展を遂げています。現在では、実際の処理場において野生ウイルスを測定することで、ウイルス除去能を実測することが可能となっており、水の安全性確保に大きく貢献しています。これらの技術の活用について、具体的な処理事例を交えながら分かりやすく解説します。 』- 2025/11/11
[研究業績] ACS ES&T Water誌より論文オンライン発行(Angga研究員ほか)
国際下水疫学講座のMade Sandhyana Angga研究員、Dr. Vu Duc Canh、片山浩之特任教授、北島正章特任教授と北海道大学との共同研究チームは、EPISENS-M法を使用してコミュニティ内の性感染症を監視するための下水疫学の実現可能性を実証し、その論文がACS ES&T Water誌よりオンライン発行されました。
● Made Sandhyana Angga, Vu Duc Canh, Yuki Nakaya, Hisashi Satoh, Hiroyuki Katayama, and Masaaki Kitajima (2025) Monitoring Sexually Transmitted Infection-Associated Pathogens in Municipal Wastewater in Japan, ACS ES&T Water, ASAP.
https://doi.org/10.1021/acsestwater.5c00893
- 2025/11/11
[研究業績] 指導学生・共同研究者による国内学会発表(高井教授)
高井まどか教授(水質制御技術・素材部門)が関与する国内発表が2件ありました。第35回日本MRS年次大会(11月11日)では修士学生がコーティング膜の防汚性に関するポスター発表を行い、第74回高分子討論会(9月17日)では化学生命工学専攻の共同研究者が高分子表面の水・有機溶媒に関する口頭発表を行いました。
● 紀 星羽, 李 進才, 高井まどか (2025) 異なる分子量をもつ poly(MPC-co-BMA) コーティング膜の防汚性 (ポスター), 第35回日本MRS年次大会, Nov 10-12, 北九州国際会議場.
● 増田造, 須藤駿哉, 高井まどか (2025) 高分子表面の水・有機溶媒に対する濡れ及び表面自由エネルギーを予測する機械学習モデル, 第74回高分子討論会, Sep 16-18, 関西大学.
- 2025/11/01
[研究業績] 小児科学分野研究者と共同で国内学会発表4件(北島特任教授)
北島正章特任教授と共同研究を行っている、新潟大学大学院医歯学総合研究科 小児科学分野の研究者ら4名が、第57回日本小児感染症学会総会・学術集会 で口頭発表を行います。
● Yuta Aizawa, Jun Tachikawa, Rie Habuka, Kazuhiro Horiba, Masaaki Kitajima, Akihiko Saitoh (2025) Detection of Recombinant Parechovirus-A5 in Neonatal Sepsis-like Illness and its Community Circulation Confirmed by Wastewater Surveillance.
● 太刀川潤、相澤悠太、対馬航太朗、羽深理恵、幾瀨樹、山中崇之、樋浦誠、本間丈成、大久保総一朗、遠山潤、阿部裕樹、北島正章、齋藤昭彦 (2025) 下水サーベイランスによるエンテロウイルス-D68の系統樹解析.
● 対馬航太朗、太刀川潤、相澤悠太、羽深理恵、幾瀨樹、山中崇之、樋浦誠、本間丈成、大久保総一朗、遠山潤、阿部裕樹、北島正章、齋藤昭彦 (2025) 下水サーベイランスによるエンテロウイルス-D68流行の早期検出.
● 羽深理恵、太刀川潤、Nur Irma Safitri、相澤悠太、山中崇之、阿部裕樹、大久保総一朗、樋浦誠、小林悠、遠山潤、本間丈成、北島正章、齋藤昭彦 (2025) 下水サーベイランスによる小児呼吸器感染症予測の検討.
第57回日本小児感染症学会総会・学術集会, Nov 8-9, グランドニッコー東京ベイ舞浜- 2025/10/22





本センターの2023-2024年度年報が完成し、